探偵の一日は日々、不貞の証拠として
この不貞夫は、この不貞妻は
一体証拠を突きつけられてどんな言い訳を
するのだろう。
すんなり認めるのか?
それとも悪あがきをするのか?
その悪あがきはどんな悪あがきだろう?
案件ごとに現場からの声を聞き、そして
依頼者の配偶者である不貞夫や不貞妻の
印象を聞いた上で、今後の展開を提案する。
全てが離婚したほうがいいわけでも
なければ、全てが家裁で調停を起こす必要が
あるわけでもない。
また、相談の際に、相談者がどんなに浮気が
確実だとしても、今、調査すべきではない
案件もあるなんて、ほとんどの調査会社は
言わない。
そんな中、例え委任した弁護士がこれは
不貞だと諭しても、認めず。
家裁で裁判官がどんなに勧告しても
不貞だと認めず。
最後には、裁判所の判決になっても
退廷を命じられるまで不貞を認めない。
ラブホテルに腕を組み仲良く入室。
4時間以上の滞在後、仲良く退室。
仲良く飲食店に入り、食事をして退店。
ある時は女性宅に朝まで過ごし、
あろう事か女性宅から会社へご出勤
までしている。
なのに、不貞を一切を認否。
どうやって、不貞を認めさせたのか?
ラブホテルの入室・退室、飲食店での二人
女性宅での朝帰りなど、不貞関係を推認でき
る画像であることには間違いない。
しかも、この不貞を自ら認めない輩、
キスしたが、不貞行為には及んでないと主張
確かにキスだけならば、性的な問題であり
不貞行為そのものにはならない。
不貞行為は離婚事由の一つでもあり、
夫婦において、夫婦生活が円滑に行われ
なければ、
「あいのり」の桃さんのように、友達の延長で
そんな気になれないと離婚が成立する
事例もある。
最近ならば、関係性を示す動画を二人で
撮影し、保存しているjcloudから抽出し、
証拠とする但し、転用は違法行為でもあり
最新の注意を持って行う必要がある。
静止画像では、性器のみや結合分のみの
撮影が多く、関係性を示すのは困難な
場合が多い。
依頼者が収集した画像には旅行などで
撮影した画像はあるが、動画もなく性的な
画像は皆無。
不貞を自ら認めない輩は調査会社から
提出された数々の画像に対し、
裁判所が言う、自由な意思による配偶者
以外の異性との性的関係を示すものではない
と主張。
これまで調査会社が不貞の証拠としていた
ものを真っ向から否定された。
厄介なのは、依頼者・不貞を自ら認めない輩
ともに離婚を望んでいないのだ。
依頼者が求めているのは、不貞の相手への
慰謝料請求と謝罪。
依頼者側の弁護士は
裁判官は『不貞行為を推認できる』とします
から問題ないのでは?と
しかし、なんとしても依頼者はこの先の事
も考慮して、不貞を自ら認めさせたい
このミッション果たしてクリアできるのか。
必要な情報の収集の為、札幌市内の彼らが
よく利用するラブホテルへの潜入。
そして、現在住まいを共にしている
不貞の相手宅周辺での聞き込み並びに
張り込みを開始する。
彼らがよく利用するラブホテルの清掃員と
して従事しているSTAFF。
不貞を自ら認めない輩を監視している
STAFFからの連絡を受け、使用した部屋
の清掃の際に出てくる、使用済のテッシュや
避妊具を回収。それらは事前回収した
不貞の相手の回収物とともに二人の
DNAを照合する。
分泌物と体液の混在したティッシュが彼らの
ものと判明し、同じものがラブホテルと
不貞の相手の自宅からも採取できた。
自由な意思による配偶者
以外の異性との性的関係を示すもの
にはなりそうだが・・・・
自慰行為だとでも言うだろうか・・・・
不貞を自ら認めない輩の主張には
診断書が添付してあった。
『ED』であると医師からの診断書。
その為、処方箋として
受け渡され、本人が確認のために
自慰行為を行ったと主張する公算は大きい
なんとしても、不貞を自ら認めない輩に
認めさせたい。
その時がついにやってきた。
その場所は、
ユニバーサルスタジオジャパン。
USJ前のホテルにあろう事か二人で
旅行の計画。
不貞を自ら認めない輩は連れ添いの
氏名を偽名で告知登録。
図らずも、偶然、依頼者である
元連れ添い?も同日同じホテルを予約
その為、ホテル側から依頼者に確認の
連絡があり、旅行が発覚してしまった。
(ホテル側にバレてはいけないことも告知します)
早めに依頼者は到着。
勿論、探偵STAFFは朝から待機。
彼らの到着を待つ。
16:15、笑顔の2人がロビーに現る
不貞を自ら認めない輩と不貞の相手
は満面の笑みだ。
そして、着替えを済ませ、いざ USJへ
アトラクションに向かう二人を探偵STAFF
が、尾行し監視状態に。
その頃、探偵と依頼者は。
探偵と依頼者はホテルのロビーにいた。
依頼者の長きに渡る結婚生活から得た情報
不貞を自ら認めない輩が部屋の鍵を
受け取るのは一つ。
数年前に、アトラクションで部屋の鍵を紛失
別行動であった依頼者と合流するまで
USJ内を徘徊し、連絡の通じなかった
依頼者にブチ切れたことがあるそうだ。
(フロントで鍵をもらえば、いいことなのに)
フロントで彼らが泊まる部屋の鍵を要求。
宿泊者として、依頼者は鍵を受け取り、
そのまま、二人のいない部屋へ。
用意したのは、
6台の普段は防犯用に使用するカメラを設置
遠隔操作で部屋の外から監視できる代物
設置を終え、依頼者は自身の部屋で待機
2人が部屋に戻ってきたのは、22時を
回っていた。
2人は楽しかった時間を振り返りながら
抱擁しながらキスを繰り返す。
やがて、不貞の相手が着替え、
バスルームへ。
その後を追うように不貞を自ら認めない輩
バスルームでじゃれあう二人。
やがて、バスローブのままベットへと。
不貞を自ら認めない輩は少し部屋の明かりを
落とすものの、監視には支障がない。
15分、20分とベットの上での行為が続く。
そろそろね、依頼者はそうつぶやくと
彼らの部屋へと向かった。
探偵と依頼者は、タブレットで部屋の様子を
確認しながら彼らの部屋の前に。
静まった通路に微かながら不貞の相手の
声が聞こえる。
カードキーをドアノブ近くに晒し、開錠する
『な・なんだお前、どうして
ここにいるんだ!』
正常位で合体中の二人。
不貞を自ら認めない輩は慌てて、バスローブ
を探すが、依頼者の手によって既にベットの
近くにはない。
無言のまま、探偵とそのSTAFFは依頼者の
指示のもと、設置されたカメラを回収。
依頼者は、仁王立ちのまま
『宿泊者に私の名前があるのだから
私がこの部屋に入るのは自由。
つまりは私がこの部屋で何をしようが。』
『一部始終を見た上で、録画もしたから
貴方が主張する性的関係の確かな証拠』
『これで勝手に出した離婚届は無効。筆跡の
鑑定を依頼して、そこで裸でいるニセの私が
書いたならば、文書偽造罪、貴方は
公正証書原本不実記載等罪で犯罪行為』
『残念ながら離婚無効で晴れて私は貴女の
妻に復活するの、しかも貴方からの
離婚請求はできないからね」
そう、言い放すと依頼者は探偵と共に部屋を
後にした。
さて、苦境に立たされた
不貞を自ら認めない輩
悪夢のUSJから数ヵ月後、裁判所からの審判
離婚無効を受け、改めて離婚調停を申立てる
が、復権した妻はこれを拒否。
不貞の相手への文書偽造罪のカードは未だ
切らない依頼者。
今も不貞を自ら認めない輩は
自身の不貞行為を認めていない。
依頼者は、離婚に同意する条件として
不貞関係の事実を認め、謝罪を書面で
要求している。
もちろん、USJでの画像を裁判所にも提出。
それでも、不貞関係の事実を認めない。
不貞を自ら認めない輩曰く、
これは偽造画像だそうだ。











